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福田 祐仁
no journal, ,
固体飛跡検出器CR-39は、レーザープラズマなどの電子線やX線などが混在する場においても、イオンビームのみを選択的に検出可能な優れた特性を有する。しかし、阻止能がCR-39の検出限界を超える高エネルギーイオンビームの検出は不可能となるため、数枚のCR-39を束ねたスタックを用いる、後方散乱粒子を検出する、などの工夫が行われている。また、真空効果と呼ばれる感度の低下が起こると言われており、イオンエネルギーやイオン種の同定などにおいて注意が必要である。講演では、レーザー駆動粒子加速研究におけるCR-39の利用と課題について、原子力機構関西光科学研究所の事例を中心に紹介する。
金崎 真聡; 榊 泰直; 福田 祐仁; 余語 覚文; 神野 智史; 西内 満美子; 小倉 浩一; 近藤 公伯; 小田 啓二*; 山内 知也*
no journal, ,
レーザー駆動粒子加速実験では、イオンや電子線,X線などさまざまな放射線の影響があるために、イオン計測にはCR-39飛跡検出器が広く利用されている。しかし、高繰り返しレーザーを用いる場合、実験の効率を向上させるため、実時間性を有するイオン検出器が求められている。そこで、数十MeV級のイオンに対応したリアルタイム型トムソンパラボラシステムを開発し、レーザー駆動粒子線の計測を行った。実時間性をもたせるため検出部に蛍光膜ZnS(Ag)を用い、その後方に設置したCR-39でシステムの校正を行った。
福田 祐仁; 榊 泰直; 金崎 真聡; 余語 覚文; 神野 智史; 反保 元伸; Faenov, A.*; Pikuz, T.; 林 由紀雄; 神門 正城; et al.
no journal, ,
原子力機構高崎量子応用研究所TIARA装置を用いた実験により、CR-39の検出限界を超えるエネルギーを有するイオンを後方散乱法により検出する手法の原理検証に成功した。この手法を、クラスターターゲットを用いたレーザー駆動イオン加速実験に適用し、核子あたり50MeVのイオンの検出に成功した。